和ごころ
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博多帯のお勉強してきました
先日、近所で開催されたきもの展に行ってきました。この日の目的は“博多帯”のお勉強。
博多帯と言えば、献上柄。“博多献上”ってよく聞きますよね。
江戸時代に毎年3月と10月に黒田藩から将軍家に博多織の帯を献上したことに由来しています。
博多帯の特徴は
・独鈷(どっこ) ・華皿 ・親子縞 ・孝行縞
の4つがセットになっていること。
これら4つを配列した柄を“定格献上”と呼んでいるそうです。
まず、独鈷とはインドの僧の仏具のことで、その独鈷をコロコロと転がして現れた模様を図案化したものが独鈷柄。
華皿とは、仏の供養のために花を入れる皿である華皿(はなざら)を表しています。
それら独鈷と華皿の間に配列した縞が2種類。
親子縞とは外側に太い線があり内側に細い線が2本ある模様。
これは両親(太い線)が子(細い線)を包み込んで守っている、という意味があります。
反対に、太い線が両側から細い線で包み込まれている模様を“孝行縞”と呼びます。
つまり、細い線(子)が太い線(親)を守っている、というわけですね。
日本古来からの親子の情愛を表現しているわけです。
そして、“末永く親子の情愛が続きますように・・・”という願いが込められて全通になっているそうです。
なんだかすごい帯でしょ。
基本の献上柄に他の柄を組み合わせたものを“変わり献上”と呼び、市松や名物裂文様、松皮菱などが織り込まれていて、落ち着いたオシャレができる帯になっています。
博多織りは他の産地に比べると緯糸(よこいと)が太くて、経糸(たていと)に6,000~7,000の絹糸を使っているだけあってとっても密。
だから、どんなにぎゅーって縛ってても、ほどいて平らな面で織りに沿ってそっとなでてやるとシワがすぅ~って消えます。まるで魔法のようです。
それから、帯がきゅっきゅってなります。この音色、博多帯ファンにはたまらないのだとか。
◆博多帯 お役立ちサイト
九州電力 伝統工芸
>> http://www1.kyuden.co.jp/company_social-action_messena_kogei_detail_hakata-Ori_hakata-Ori
日本の伝統的工芸館
>> http://www.kougei.or.jp/crafts/0120/d0120-5.html
by kitsukebijin
| 2005-08-11 22:43
| きもの豆知識